動画編集における「切り抜き」作業は、コンテンツ制作者にとって時間と労力を要する大きな課題です。しかし、AIを活用した動画編集ツール「Vrew(ブリュー)」を使えば、このプロセスを劇的に効率化できます。本記事では、Vrewを用いた動画の切り抜きから自動編集までの具体的な使い方を、ステップバイステップで解説します。
Vrewで動画切り抜きが劇的に変わる理由
Vrewは、AIによる自動文字起こし機能を核とした動画編集ソフトウェアです。従来の動画編集がタイムライン上の映像と音声を直接操作するのに対し、Vrewは文字起こしされたテキストを編集することで動画を編集するという、画期的なアプローチを採用しています。
このアプローチにより、以下のような大きなメリットが生まれます。
- テキストベースの直感的な編集: 不要な発言や「間(ま)」を、まるで文書を編集するかのようにテキストを削除するだけで、対応する動画部分も自動的にカットされます。これにより、タイムライン上の細かな波形を目で追う必要がなくなり、編集時間の短縮に繋がります。
- 高精度な自動文字起こし: Vrewは高性能なAIを搭載しており、一般的な日本語の音声であれば90%以上の精度で文字起こしが可能です。これにより、手動での文字起こしやテロップ作成の手間が大幅に削減されます。
- 自動テロップ生成: 文字起こし結果を基に、自動で動画にテロップを付与できます。デザインのカスタマイズも可能で、視覚的に魅力的なショート動画を簡単に作成できます。
- 無料から始められる: 基本機能は無料で利用できるため、気軽に試すことができます。
これらの特徴により、特にYouTubeやTikTok、Instagramリールなどのショート動画作成において、Vrewは非常に強力なツールとなります。
Vrewを使った動画切り抜き・自動編集のステップバイステップ
Vrewでの動画編集は、主に以下の手順で進めます。
ステップ1: 動画ファイルのインポートと自動文字起こし
1. Vrewの起動: VrewをPCにインストールし、起動します。
2. 動画の読み込み: 「新しい動画を作成」を選択し、編集したい動画ファイルを指定します。VrewはMP4、MOV、AVIといった主要な動画フォーマットに対応しています。
3. 文字起こし設定: 音声言語(日本語を選択)と話者分離の有無を設定し、「確認」をクリックします。
4. 自動文字起こし開始: Vrewが動画内の音声を自動で文字起こしします。例えば、5分の動画であれば、およそ1分以内で文字起こしが完了します(PCスペックや動画の長さにより変動します)。
ステップ2: 不要な部分の特定と削除
文字起こしが完了すると、動画の内容がテキストとして左側のパネルに表示されます。
1. 「間(ま)」の削除: 長すぎる無音区間を自動で削除したい場合は、上部メニューの「間(ま)」アイコンをクリックします。「長い間(ま)を自動で短縮」機能を使えば、指定した秒数以上の無音部分をまとめて短縮または削除できます。
2. 不要な発言の削除: テキストパネル上で、カットしたい発言の文章を選択します。選択したテキストは、動画プレビューと連動してハイライトされます。Delキーを押すか、右クリックメニューから「クリップ削除」を選択すると、そのテキストに対応する動画区間が削除されます。
3. 言い淀み・繰り返し言葉の削除: 「重複した言葉を削除」機能(2026年3月時点のVrew 0.9.xバージョンに搭載)を使うと、「えー」「あのー」といった言い淀みや、同じ言葉の繰り返しを自動で検出し、効率的に削除できます。
> 💡 ポイント: 削除する前に、テキストをクリックして該当する動画部分を再生し、カットしても問題ないか必ず確認しましょう。
ステップ3: 編集の調整とテロップの生成
1. クリップの結合・分割: 削除した結果、動画のつながりが不自然になった場合は、テキストの区切りで「クリップ結合」や「クリップ分割」を選択して調整できます。
2. テロップの自動生成: 文字起こしされたテキストは、自動でテロップとして動画に表示されます。テロップのフォント、サイズ、色、位置などは右側のパネルから詳細にカスタマイズ可能です。
3. AI音声の活用: 特定のテキストをAIに読み上げさせたい場合は、「AI音声」機能を利用できます。多様なAI音声の中から選択し、よりプロフェッショナルなナレーションを追加できます。
ステップ4: 動画の書き出し
編集が完了したら、動画をファイルとして書き出します。
1. 書き出し設定: 上部メニューの「ファイル」→「書き出し」を選択します。「動画ファイル」を選び、書き出し設定画面に進みます。
2. 解像度・フレームレート: 書き出し時の動画解像度(最大4K)、フレームレート(最大60fps)、画質などを設定します。SNS投稿用であれば、縦型動画(9:16)を選択することも可能です。
3. 書き出し実行: 「書き出し」ボタンをクリックすると、動画ファイルが生成されます。
Vrewの料金プランと注意点
Vrewは基本的に無料で利用できますが、機能制限が設けられています。より高度な機能や商用利用を検討する場合は、有料プラン「Vrew Pro」の利用が推奨されます。
| プラン | 料金 | 月間書き出し上限 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 無料版 | 0円 | 120分 | 基本的な文字起こし・編集機能、一部フォント制限 |
| Vrew Pro | 月額990円(税込) | 1200分 | 無制限のフォント、強化されたAI音声、優先サポートなど |
上記料金・内容は2026年3月時点のVrew公式情報に基づきます。
⚠️ 注意: 無料版でも商用利用は可能ですが、月間の書き出し時間には上限があります。長尺の動画を頻繁に編集する場合や、AI音声の利用頻度が高い場合は、Vrew Proへのアップグレードを検討してください。
Vrewを使いこなすためのヒントと代替手段
Vrewは、その手軽さから多くの動画クリエイターに支持されていますが、さらに効率よく活用するためのヒントと、別の選択肢もご紹介します。
Vrewを使いこなすヒント
- 短いクリップから練習: 最初から長尺動画を編集するのではなく、数分の短い動画でVrewの操作に慣れることをお勧めします。
- ショートカットキーの活用: Vrewには多くのショートカットキーが用意されています。これらを覚えることで、編集速度が格段に向上します。
- 定期的な保存: 編集中のプロジェクトは、こまめに
.vrew形式で保存しましょう。万が一のクラッシュに備え、作業のロスを防げます。
自動切り抜き・編集の代替手段
Vrewは自身でテキストを編集していくツールですが、「もっと手軽にAIに動画の切り抜きや自動編集を任せたい」というニーズもあるでしょう。そのような場合は、チョキル(https://chokiru.com)のようなAI自動編集サービスも検討できます。動画のURLを貼るだけで AI が見どころを自動選定して縦型切り抜きを生成してくれるため、特にSNS用のショート動画を大量に、かつ迅速に作成したい場合に非常に有効です。
Vrewの導入により、これまで手間がかかっていた動画の切り抜きやテロップ作成が、テキスト編集感覚でできるようになり、動画コンテンツ制作の敷居が大きく下がりました。ぜひVrewを使いこなし、効率的な動画編集を実現してください。